10月13日(木) 第23回講義は、株式会社クリスタル 代表取締役社長 木下正義 先生に、自然の恵みのみで育てられた究極の自然栽培コーヒーについて教えていただきます。
　名古屋に拠点を持つ株式会社クリスタルの原点は、化学物質過敏症に悩むお客様の｢農薬や化学肥料を使用していないコーヒーが飲みたい｣の一言から始まりました。コーヒー豆は「世界で最も農薬を使用される農作物」の一つで、大量生産するために多くの化学肥料や殺虫剤が使用されています。先代の勝原正さんは、2年間の情報収集を経て、究極の自然栽培コーヒーであるウガンダ産コーヒー豆と出会いました。認知度が低く飲まれることが少なかったウガンダ産の自然栽培コーヒーを地道に広め続け、安全なコーヒー豆を通して、自然栽培による生産の拡大と、独自支援（フェアトレード）によるウガンダ共和国への貢献をされています。
　「食を通して消費者とそこで暮らす人々に明るい未来を!!」という想いで活動され続けている木下先生から、「次世代を担う子ども達に残したいコーヒー = アフリカの真珠」について、共に学びましょう。

　
マーキュリーアカデミー 第23回講義 『 本物の「コーヒー」を知る!! 』


■ 日時:
2016年10月13日(木) 19:00～21:30 (18時45分開場)

19:00～19:10 校長挨拶
19:10～21:00 講義


■ テーマ:
本物の｢コーヒー｣を知る!!
『 -自然から人、人から人へつながるコーヒー- 』

■ 講師: 木下 正義
株式会社クリスタル 代表取締役社長

本物の「コーヒー｣に関して…

・珈琲豆の作られ方
・アラビカ種？カネフォラ種？
・格付け方法
・焙煎方法
・よい珈琲豆とは？
・栽培される国による珈琲の違いは？
・先物取引について？
・珈琲豆の栽培について
・栽培に使用される薬は？
・自然栽培と有機栽培の違いについて
・ウガンダの証明書について
・契約農園とは？
・フェアトレードとは？
・ウガンダ共和国の歴史と今について
・珈琲栽培に適した環境は？
・スペシャリテコーヒーとは？
・珈琲の美味しい飲み方？
・珈琲にあう水は？
・最適な保存方法は？
・日本で珈琲栽培は可能か？
・理想の珈琲とは
・株式会社クリスタル の理想の活動について

などを知る!!

■ コーヒーの試飲
・品種による風味の違いを感じる

◆ 講師プロフィール
木下 正義 (きのした まさよし) 氏
株式会社クリスタル 代表取締役社長

■ 株式会社 クリスタル
http://www.crystalcoffee.jp
https://goo.gl/ObazIY

1978年 愛知県名古屋市生まれ。
2002年 勝原コーヒー入社。2006年 勝原コーヒーとクリスタルコーヒーが合併し、株式会社クリスタルとなる。2012年 株式会社クリスタル 代表取締役に就任。同年、ウガンダ共和国のコーヒー農園（50の小規模農園（家族）で栽培されている自然栽培コーヒー）と指定農園契約を締結。
2013年 日本スペシャルティコーヒー協会 SCAJ（Specialty Coffee Association of Japan）が主催する国内最大級のスペシャルティコーヒーイベントにウガンダコーヒーを出品。2014年、2015年、2016年（予定）と続けて出品。
2015年 ウガンダ農林水産省コーヒー開発庁より「ウガンダ政府公認コーヒーロゴ UCDA （Uganda Coffee Development Authority）」の使用を認められる。
新規事業として、2010年 天然水事業の開始。2015年 岐阜県に6300坪の農地を借り入れ、ハーブやお茶、自然薯などの栽培を自ら行っている。

○ 株式会社クリスタル
1988年8月 大野勝美さんが「コーヒー豆や食材の卸し業務」を行う有限会社クリスタルコーヒーを設立。顧客基盤に大小合わせて約600件の喫茶店と契約するまで順調に成長。
2003年頃から、ファミリーレストランやファーストフード店など大手喫茶チェーン店が台頭し、主要の取引先である喫茶店が次々に閉店。600件程あった取引先が1/4まで減り、取引先の取引量も減り、会社存続の危機が訪れる。
大野さんの大手コーヒー会社時代の部下である勝原正さんは、愛知園内で7店舗の喫茶店を経営しながら、ウガンダ共和国産アラビカ種の自然栽培コーヒーを国内で初めて流通させていた。2005年 愛知万博のウガンダ国政府ブースでコーヒー豆を紹介し、180日間で11,200杯を無料提供。安全で美味しいウガンダコーヒーの認知度があがり、ウガンダコーヒー専門の事務所、一般消費者向けの小売商品を作るなど、本格的に全国への通販事業を開始。
2006年 有限会社クリスタルコーヒーを勝原さんが買収し、株式会社クリスタル設立。
2007年 契約農園 United Organic Coffee Growers Ltdの圃場は、国際的にも有機認定条件が厳しいとされるドイツの有機認証機関｢CERES｣指導のもと、東アフリカで初めてとなる有機JAS認証を取得。
2015年 日本における「ウガンダコーヒーの普及」と「ウガンダの生産者の生活向上」に大きく貢献したことなどがウガンダの農林水産省コーヒー開発庁に評価され、国内で初めてUCDAが発行するロゴマークの使用を認められた。

※ 日本スペシャルティコーヒー協会 SCAJ（Specialty Coffee Association of Japan）
http://www.scaj.org/

※ United Organic Coffee Growers Ltd
https://www.facebook.com/unitedorgcoffee/

※ CERES (Certification of Environmental Standards GmbH)
http://www.ceres-cert.com/portal/index.php

オーガニックコーヒーであるための認定基準
過去３年以上、農薬・殺虫剤・化学肥料などを未使用の土地で採取されたでものあること
・ ポストハーヴェスト（船など輸送中に使われる農薬）は使用されていないこと
・ コーヒー豆の加工工程においても添加物・加工補助剤等の使用していないこと
など

※ UCDA（Uganda Coffee Development Authority）
http://ugandacoffee.go.ug/

● 受賞実績
2014年 東久邇宮文化褒賞受賞
経済的に立場の弱い生産者の生活向上に貢献したことが褒賞受賞理由