10月12日(木) 第35回講義は、つくば気功研究所 主宰で、筑波大学名誉教授の遠藤卓郎さんに、「からだを育む(はぐくむ) =体育｣について、教えていただきます。
　遠藤さんはこれまで約25年間、教師として東洋的身体技法(気功や呼吸法等) を教材にした、大学体育の授業を行ってこられました。｢体育｣は、伝統的には｢健康、体育、運動文化の伝達、人格の育成｣などの目標が掲げられ、特にスポーツ教育にいたっては、｢より高く、より速く、より強く、より美しく｣を求められる傾向にあります。その風潮の中、遠藤さんは｢体育の本質とはなんなのか｣と、ご自身に疑問を投げかけ、学生とともに授業を通し、教育の可能性と意味を確認してこられました。当日は、｢体｣について私たちが持っている見方や考え方を、簡単な実習をしながら一緒に検討していく時間となります。
　スポーツを中心とした西洋的身体運動とは違う、東洋的身体技法を用いた｢一人称の視点＝気づき｣、を投げかけてくださる遠藤さんから｢次世代を担う子ども達に残す体育｣について、共に学びましょう。


マーキュリーアカデミー 第35回講義 『 本物の「体育」を知る!! 』

■ 日時:
2017年10月12日(木) 19:00～21:30 (18時45分開場)

19:00～19:10 校長挨拶
19:10～21:00 講義

■ テーマ:
本物の｢体育｣を知る!!
『 - からだを感じて、からだで知って、体を育てる - 』

■ 講師: 遠藤 卓郎
つくば気功研究所 主宰
筑波大学名誉教授

本物の「体育｣に関して…

・西洋的身体運動とは？
・東洋的身体技法とは？
・外から見た体と内側から捉えた体について
・体を感じるとは？
・体に聞きながら動くとは？
・体とともに考えるとは？
・自己実現や自己認識の深化について
・生きる意味の探求につながっていくような体育とは？
・大学体育授業の課題とは？
・これからの体育とは？

などを知る!!

遠藤 卓郎(えんどう たくろう)

■ つくば気功研究所 主宰
■ 筑波大学名誉教授
■ 人体科学会 常任理事
http://www.smbs.gr.jp/

1948年10月2日 三重県生まれ。1976年 東京教育大学 大学院修了(体育学修士) 。修了後は筑波大学研究協力部文部技官 準研究員、図書館情報大学 教授、体育・保健センター長、筑波大学体育科学系 教授、国立大学法人筑波大学大学院人間総合科学研究科 教授を経て、現在は筑波大学名誉教授でありつくば気功研究所 主宰。
大学体育の実践研究、特に身体技法の教材化研究を中心的に行っている。


● 共著一覧
『ボディワークと身心統合』身体技法と大学体育 内側からの体育に向けて（創文企画）
http://www.soubun-kikaku.co.jp/sports/50.shtml

『体育の見方、変えてみませんか』小学校の先生方への手紙（学研出版）
http://gakkokyoiku.gakken.co.jp/e_school/taiiku/1020006.html

『健康なからだの基礎 養生の実践』心地よく息をする / 寝方の工夫 (市村出版)
http://www.ichimura-pub.com/2006/book0016.html

『からだの原点 21世紀｢養生学｣事始め』授業から｢からだ｣を考える（市村出版）
http://www.ichimura-pub.com/2003/book0008.html

『図書館を使う』図書館と雰囲気(勉誠出版図書館情報学双書)
https://goo.gl/kkYbkt

『体と気の世界探訪』知の銀河系 (勉誠出版)

『心と体のバランス』(女子体育　女子体育連盟)

『スポーツとジェンダー問題 普通の体育人の視点から』(体育・スポーツ哲学研究)

『内側からの体育～ボディワークの授業から～』(女子体育　女子体育連盟女子体育)

● 受賞歴

2011年　大学体育教育賞 受賞


● その他 論文など
http://jglobal.jst.go.jp/public/200901029100185772