05月12日(木) 第18回講義は、自然の色を原点とした無添加の和菓子づくりをしている『菓房 はら山』の西田明徳さんに、「和菓子づくり」について教えていただきます。
　西田さんは30年ほど前に着色料の使用に対する疑問をもち、それ以来『作り手が口にいれたくない添加物は使わない』を基本とした和菓子づくりをされ続けています。一般的な生菓子の世界は合成着色料抜きでは作れないと言われる中で、自社で野菜などから自然色素を抽出する技術(和菓子業界の常識を覆すとさえいわれる) により化学着色料、天然着色料を使用しない菓子づくりに取り組んでこられました。例えば、赤は赤かぶ、黄色はくちなしと南瓜、緑はほうれん草、そして紫は紫芋から自然の色を映し出しています。さらに、原材料のほとんどが国産有機を使用し、卵は平飼い卵など、安心安全な原材料を大切にしています。加工の段階では防腐剤や酸化防止剤などの添加物も一切使用していません。
　美味しさと安全を消費者へ届けることを使命とされている西田さんから、「無添加の和菓子づくり」「和菓子づくりの材料、過程」を知り、「次世代を担う子ども達に届ける安全な和菓子」について、共に学びましょう。


◆ マーキュリーアカデミー 第18回講義 『 本物の「和菓子」を知る!! 』


■ 日時:
2016年05月12日(木) 19:00～21:30 (18時45分開場)

19:00～19:10 校長挨拶
19:10～21:00 講義 『子どもが安心して食べられる和菓子とは？ 』

※当日は西田先生による実演もあります
実演内容: 合成着色料と自然色素の違い

■ テーマ:
本物の｢和菓子づくり｣を知る!!
『子どもが安心して食べられる和菓子とは？ 』

講師: 西田 明徳
菓房はら山 創業者 相談役

◆ 講義内容（予定）:
『子どもが安心して食べられる和菓子とは？ 』

本物の「和菓子」に関して…

・和菓子づくりとは
・和菓子に使われる着色料とは？(合成着色料と天然着色料について)
・ノルウェーの食べ物は着色料全面禁止
・自然色素と天然着色料・合成着色料の違いとは？
・和菓子に使われる合成食品添加物について
・天然重曹と合成重曹
・市販の寒天は添加物入り？
・自家製の寒天について
などを知る!!

◆ 講師プロフィール
西田 明徳(にしだ あきのり) 氏
菓房はら山 創業者 相談役


■ 菓房 はら山
http://www.harayama.co.jp/
創業 昭和49年11月

1948年東京・両国生まれ。実家は明治時代から続く和菓子店｢三はし堂｣。25歳で独立、埼玉県に『菓房 はら山』創業。
ある時、手に付着した合成着色料がお風呂に入っても落ちないのを見て、これを口に入れても本当に安全なのか？という疑問を持ち、自分が口にしたくないとの思いから自然素材を使って着色することを決意。和菓子の原材料となる小豆や寒天は、生産者のもとへ行き安心安全を確認し、加工の段階で添加物を使わない徹底した和菓子づくりを行う。
現在は相談役として店を息子に任せ、各地で講演活動を行う。
三好基晴先生が推薦される｢こだわりグルメ｣商品として9年前から登録されている。
生活信条は「勿体無い」（使わない電気は消す。物は直して使う。）



『菓房 はら山』のお菓子について
合成着色料、科学抽出の着色料、乳化剤、PH調整剤、低甘味料、保存料、合成香料、増粘多糖類、保湿剤、品質保持剤等の添加物に頼らないお菓子づくりをしています。

生菓子に欠かせない色彩は、そのほとんどが合成着色料です。一般的な生菓子の世界は合成着色料を使うことが当たり前で、それ抜きでは生菓子は作れないと言われるほどです。そんな中で、私たちが自社で野菜や果実から天然色素を抽出していることは、和菓子の常識を覆す技術だと自負しています。